こんにちは。北海道・洞爺湖で一棟貸しの宿11施設を運営している「かものや」です。洞爺湖に泊まると、多くの方が湖の南岸の温泉街を中心に過ごされますが、湖の東岸に接する隣町・壮瞥町(そうべつちょう)まで足を延ばすと、旅の奥行きがぐっと広がります。壮瞥町は自ら「湖と火山と温泉のまち」と名乗る、洞爺湖有珠山ジオパークの一角。フルーツ狩り(壮瞥町フルーツ狩りガイド)や春の壮瞥公園の梅林が有名ですが、それ以外にも見どころがぎゅっと詰まっています。この記事では、果物や梅とは違う切り口で、地元の宿の目線から壮瞥町の楽しみ方をご紹介します。

壮瞥町ってどんな町?|町名の由来は「滝」
壮瞥町は洞爺湖の東から南岸にかけて広がる、人口約2,000人ほどの小さな町です。町の名前はアイヌ語の「ソペッ(so-pet)」=「滝・川」に由来するといわれています。その名のとおり、洞爺湖のただひとつの流出口には壮瞥滝(そうべつたき)がかかっています。落差は約18m。洞爺湖から流れ出た水が壮瞥川となって長流川(おさるがわ)へ注ぐ、まさに町の名前の原点となった滝です。水量が多く迫力があるので、洞爺湖の東岸をドライブする際に立ち寄ってみてください。
そしてもうひとつの顔が「火山のまち」。町の南には、1944〜45年に麦畑が隆起してできた世界的にも珍しい溶岩ドーム・昭和新山がそびえています。火山と隣り合わせに暮らしてきた町ならではのスポットを、順にご案内します。
昭和新山熊牧場|エゾヒグマに「人のおり」から超接近

昭和新山のふもとにあるのが昭和新山熊牧場です。園内ではおよそ100頭のエゾヒグマを、年齢別のグループごとに間近で観察できます。名物は「人のおり」と呼ばれる特別観察室。人間のほうがオリに入り、金網ごしにクマへ超至近距離まで近づけるユニークな展示で、クマの息づかいや鳴き声まで伝わってきます。
売店で購入したクマ用クッキー(1袋200円)などを使ったエサあげ体験も人気で、立ち上がっておねだりする姿は大人も子どもも大興奮。火山見学とあわせて、洞爺湖観光の定番として長く親しまれています。
- 入園料: 大人(中学生以上)1,000円 / 小人(6歳以上)500円
- 営業時間: 4月28日〜10月は8:30〜17:00 / 11月〜4月27日は8:30〜16:30(年中無休)
- 支払い: 入園料は現金のみ
※料金・営業時間は2026年7月時点。最新情報や年末年始の時間は公式サイトでご確認ください。有珠山ロープウェイや昭和新山そのものについては有珠山・昭和新山ガイドで詳しくご紹介しています。
道の駅そうべつ情報館i|直売所と「火山防災学び館」

ドライブの拠点にちょうどいいのが、東岸・滝之町にある道の駅そうべつ情報館i(アイ)です。1階には農産物直売所「サムズ」があり、壮瞥産の野菜や果物が生産者の顔写真つきで並びます。りんごジュースやオリジナルジャムなど、ここでしか手に入らない地場のおみやげも見つかります(品ぞろえは季節によって変わります)。
この道の駅の特徴は、2階に「火山防災学び館」が併設されていること。活火山・有珠山や昭和新山の噴火の歴史、そして「事前避難」で人命を守ってきた火山との共生の知恵を、資料や映像で学べます。歩く前にここへ寄っておくと、昭和新山や有珠山ハイキングで見る景色の意味がぐっと深まります。自炊用の食材を直売所で仕入れて、その夜は宿でいただく、という使い方もおすすめです(地元食材の楽しみ方は洞爺湖グルメガイドもどうぞ)。
横綱北の湖記念館|壮瞥町が生んだ大横綱
壮瞥町は、昭和の大横綱・北の湖の出身地でもあります。滝之町には、その功績をたたえる横綱北の湖記念館(壮瞥町郷土史料館併設)があり、化粧まわしや優勝の記録、実物大の土俵などから、相撲の迫力と町の歴史にふれられます。相撲ファンはもちろん、雨の日の観光にも向いた屋内スポットです。
- 開館時間: 9:00〜17:00
- 入館料: 大人250円
- 冬期休業: 例年12月〜3月末は休館(冬期の見学希望は事前問い合わせを)
※2026年7月時点の情報です。開館状況は最新情報を公式サイト等でご確認ください。
蟠渓温泉・弁景温泉|長流川沿いの静かな湯
洞爺湖温泉街のにぎやかさとはひと味違う、山あいの素朴な温泉を味わえるのも壮瞥町の魅力です。町の中心から長流川に沿って南へ進むと、蟠渓温泉(ばんけいおんせん)と弁景温泉(べんけいおんせん)という2つの温泉地があります。
蟠渓温泉は明治期から湯治に使われてきた歴史ある湯で、川沿いに数軒の宿と日帰り入浴施設が点在します。塩化物泉・単純温泉系の湯で、源泉温度は約68℃と高温。弁景温泉はナトリウム-塩化物泉で、こちらも源泉が60℃を超える豊富な湯量が特徴です。どちらも観光地ずれしていない、地元の人にも愛される静かな温泉。洞爺湖の宿に泊まりつつ、日帰りで山の湯をはしごする、というのも通な楽しみ方です。
※各施設の営業時間・日帰り入浴の可否・冬季の道路状況は変わることがあります。訪ねる前に各施設・そうべつ観光協会で最新情報をご確認ください。
昭和新山国際雪合戦|ここが「スポーツ雪合戦」発祥の地
冬の壮瞥町を代表するイベントが昭和新山国際雪合戦です。じつは、ルールを整えた競技としての「スポーツ雪合戦」はこの壮瞥町が発祥の地。町おこしとして1989年(平成元年)に第1回大会が開かれ、いまでは全国の予選を勝ち抜いた強豪チームが昭和新山のふもとに集う、日本最大級の雪合戦大会に成長しました。海外にも広がり、国際大会も行われています。
開催は例年2月。直近の第37回大会は2026年2月21〜22日に行われました。雪上を全力で駆け回る選手たちの迫力は、見ているだけでも十分に楽しめます。次回の日程は主催者の公式情報でご確認ください(※2026年7月時点)。
洞爺湖温泉からのアクセスと回り方
壮瞥町のスポットは、洞爺湖温泉街からいずれも車でアクセスできます(所要は目安)。
- 昭和新山熊牧場: 洞爺湖温泉街から車で約15分
- 道の駅そうべつ情報館i・横綱北の湖記念館(滝之町): 車で約20分
- 蟠渓温泉・弁景温泉(長流川沿い・国道453方面): 車でさらに20〜30分ほど南下
半日モデルプランなら、洞爺湖温泉 → 昭和新山熊牧場 → 道の駅そうべつ情報館i(直売所&学び館) → 壮瞥滝と回って夕方に宿へ戻る流れがスムーズです。もう一泊できるなら、翌日は蟠渓・弁景の山の湯や、季節に応じてフルーツ狩り・梅林を組み合わせるのもおすすめ。壮瞥町のスポットは点在しているので、レンタカーがあると格段に動きやすいエリアです。冬季は路面凍結や施設の休業(北の湖記念館は冬期休館など)があるため、事前確認をお忘れなく。
壮瞥めぐりの拠点は、洞爺湖畔の貸切宿で
壮瞥町は「日帰りでちょっと足を延ばす」のにちょうどいい距離。だからこそ、拠点は洞爺湖畔の宿にして、湖と隣町を行き来する滞在がおすすめです。かものやの11施設はすべてキッチン付きの一棟・一室貸切。道の駅の直売所で仕入れた壮瞥の野菜や果物を持ち帰り、その夜は宿の台所で北海道の食卓を囲む——そんな「暮らすような旅」がかないます。連泊すれば、天気に合わせて「今日は熊牧場と道の駅、明日は温泉」とゆっくり回れます。
公式サイトからの直接予約なら、仲介手数料のかからないいちばんお得な公式料金です(公式サイト最安値保証)。連泊するほど割引が大きくなります。ご希望の日程で空室検索から空室をご確認ください。施設ごとの特徴は施設一覧からご覧いただけます。
よくある質問
Q. 壮瞥町は洞爺湖からどのくらいの距離ですか?車は必要ですか?
壮瞥町は洞爺湖の東岸に接する隣町で、主なスポットへは洞爺湖温泉街から車で15〜30分ほどです。スポットが点在しているため、レンタカーがあると効率よく回れます。公共交通の場合は本数が限られるので、事前に時刻を調べておくと安心です。
Q. 昭和新山熊牧場は冬でも営業していますか?
はい、熊牧場は年中無休で、冬期(11月〜4月27日)は8:30〜16:30の営業です。ただし季節や年末年始で時間が変わることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。エサあげ体験用のリンゴは秋〜3月ごろの提供です(※2026年7月時点)。
Q. 雨の日でも楽しめる壮瞥町のスポットはありますか?
屋内で楽しめる昭和新山ふもとの熊牧場、道の駅そうべつ情報館iの火山防災学び館、横綱北の湖記念館などがおすすめです。温泉でのんびり過ごすのも、雨の日ならではの過ごし方です。
Q. 壮瞥町のフルーツ狩りや梅林も気になります。
季節が合えばぜひ。初夏〜秋のフルーツ狩りは壮瞥町フルーツ狩りガイド、春(例年5月中旬ごろ)の梅は壮瞥公園の梅林ガイドで詳しくご紹介しています。この記事のスポットと組み合わせると、壮瞥町を一日たっぷり楽しめます。