洞爺湖有珠山ジオパークのハイキングで、まず訪れたいのが有珠山です。数十年ごとに噴火を繰り返す活火山でありながら、ロープウェイで一気に山上へ上がれるため、体力に自信がない方でも火山のスケールを間近に体感できます。噴火でえぐれた火口原、外輪山の稜線からの大パノラマ——「生きている大地」を歩く、ジオパーク入門にぴったりのコースです。洞爺湖で宿を営むかものやが、有珠山ハイキングの歩き方をご案内します。

有珠山の火口原
有珠山の火口原(写真: Wikimedia Commons)

有珠山ロープウェイで山上へ

有珠山ハイキングの起点は、昭和新山のふもとにある有珠山ロープウェイです。ゴンドラは片道約6分、15分ごとに運行しています。眼下に昭和新山の赤茶けた山肌、その向こうに洞爺湖と中島、天気が良ければ噴火湾(内浦湾)まで見渡せる空中散歩です。

※営業時間・料金は2026年7月時点の目安です。運休や季節変動があるため、お出かけ前に有珠山ロープウェイ公式サイトでご確認ください。

有珠山ロープウェイ山麓駅(Googleストリートビュー)
有珠山ロープウェイの山麓駅。昭和新山のふもとから発着します(画像: Googleストリートビュー)

山頂駅から2つの展望台へ

山頂駅を降りると、まず洞爺湖展望台があります。ソファでくつろげるカフェ「Mt.USUテラス」も併設され、洞爺湖側の眺めを楽しめます。ここまでは平坦で、どなたでも歩けます。

そこから遊歩道を徒歩約7分火口原展望台へ。1977〜78年の噴火でできた火口を見下ろす、迫力の展望スポットです。噴火でえぐれた地形と、湯気の立つ大地を間近に感じられます。

有珠山ロープウェイのゴンドラ
山麓駅から山上まで約6分の空中散歩(写真: Wikimedia Commons)

本格派は外輪山展望台へのハイキングを

さらに歩きたい方には、外輪山展望台へ続くハイキングコースがあります。有珠山の外輪(噴火でできた火口を囲む尾根)をたどり、火口原を見下ろしながら歩く、ジオパークならではのトレイルです。アップダウンがあり歩きごたえがあるため、歩きやすい靴と時間の余裕を持って向かいましょう。

注意: 外輪山のハイキングコースは、例年11月から4月ごろまで冬季閉鎖されます。また火山活動の状況によって立ち入りが制限されることがあります。開放状況は事前にジオパークや現地の案内でご確認ください。

所要時間の目安

ロープウェイ往復と火口原展望台までの散策で、1時間半〜2時間ほど。外輪山展望台まで歩く場合は、さらに1時間以上の余裕をみておくと安心です。ふもとには昭和新山と三松正夫記念館もあるので、あわせて半日〜1日のプランがおすすめです。

洞爺湖の宿から有珠山へ

有珠山ロープウェイのふもとまでは、洞爺湖温泉街から車で20分ほど。かものやの各施設を拠点にすれば、朝いちばんのゴンドラで空いている山上を楽しみ、午後は温泉、という贅沢な一日が過ごせます。連泊なら、天気のいい日を選んで有珠山へ、という柔軟な計画も可能です。

ジオパーク全体の歩き方はジオパーク・ハイキング完全ガイドに、季節や安全のコツは実践ガイドにまとめています。

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