洞爺湖と有珠山のまわりは、まるごとユネスコ世界ジオパークに認定された「生きている大地」です。11万年前の巨大噴火でできた洞爺湖、数十年ごとに噴火を繰り返す有珠山、畑から2年でそびえ立った昭和新山、そして2000年の噴火が残した生々しい遺構——これらを自分の足で歩いて体感できるのが、洞爺湖有珠山ジオパークの最大の魅力です。洞爺湖で一棟貸しの宿を営むかものやが、ハイキング目線でジオパークの歩き方をまとめました。この記事を入り口に、目的別の詳しいガイドへどうぞ。

洞爺湖有珠山ジオパークとは
洞爺湖有珠山ジオパークは、北海道の洞爺湖町・壮瞥町・伊達市・豊浦町にまたがるエリアです。2008年に日本ジオパーク、2009年に世界ジオパークネットワークへの加盟が認定され、現在はユネスコ世界ジオパークに位置づけられています。
ここが世界的に評価されているのは、火山の噴火を「災害」として隠すのではなく、遺構として保存し、学びと観光の場にしている点です。有珠山は1663年、1910年、1944〜45年(昭和新山)、1977〜78年、2000年と、数十年おきに噴火を繰り返してきた活火山。それでも人が暮らし続けられるのは、火山と共生する知恵と、事前避難の仕組みがあるからです。歩けば、その「大地と生きる」物語が見えてきます。
ハイキングで巡る4つのフィールド
ジオパークのハイキングは、体力や目的に合わせて選べます。それぞれ詳しいガイド記事を用意しました。
1. 有珠山|ロープウェイで登る外輪山・火口原ウォーク
有珠山ロープウェイで一気に山上へ上がり、火口原や外輪山の展望台を歩くコース。噴火でできた荒々しい地形と、洞爺湖・噴火湾の大パノラマを同時に楽しめます。体力に自信がなくても、火山のスケールを間近に感じられる入門コースです。
→ 有珠山ハイキングの詳しいガイド
2. 2000年噴火の跡を歩く|西山・金比羅の遺構散策路
2000年の噴火が国道や街を襲った跡を、そのまま保存した散策路です。道路の真ん中にできた池、階段状にずれたアスファルト、熱泥流に埋もれた建物——世界的にも珍しい「災害遺構を歩く」体験ができます。開放は例年4月下旬〜11月中旬。
→ 2000年噴火遺構ウォークの詳しいガイド
3. 中島|遊覧船で渡る湖上の無人島トレッキング
洞爺湖に浮かぶ中島は、遊覧船でしか渡れない無人島。原生的な森を歩き、運が良ければエゾシカに出会えます。湖の真ん中の島を一周する、静かで本格的なトレッキングです。
→ 中島トレッキングの詳しいガイド

4. 昭和新山|畑から生まれた山を間近に
ロープウェイのふもとにそびえる赤茶色の昭和新山は、1944〜45年に麦畑が隆起してできた世界的にも珍しい溶岩ドーム。今も噴気を上げるその姿は必見です。有珠山とあわせて、有珠山・昭和新山ガイドで詳しくご紹介しています。

ジオパークの学びの拠点
歩く前に立ち寄りたいのが、洞爺湖畔にある洞爺湖ビジターセンター・火山科学館です。噴火の歴史や仕組みを学べるので、トレイルの見どころがぐっと深く理解できます。
歩く前に知っておきたいこと
ジオパークのトレイルは火山地帯にあり、季節・天候・火山活動によって状況が変わります。開放期間や装備、火山とヒグマの安全、季節ごとの見どころは、ハイキング実践ガイドにまとめました。はじめての方は、こちらもあわせてお読みください。
洞爺湖の宿を拠点に、じっくり歩く
ジオパークのフィールドは点在しているため、日帰りで全部を回るのは大変です。洞爺湖畔の一棟貸しの宿に連泊すれば、「今日は有珠山、明日は中島」と、その日の天気に合わせてゆっくり歩けます。キッチン付きなので、朝食をしっかり食べてから出発し、湯上がりに自炊、という暮らすような滞在がハイカーに好評です。食材の買い出しスポットやおすすめは洞爺湖グルメ・食材ガイドもご覧ください。
公式サイトからの直接予約は、仲介手数料のかからないいちばんお得な公式料金です(公式サイト最安値保証)。連泊するほど割引が大きくなります。空室検索はこちらから、ご希望の日程で空室をご確認ください。宿の一覧は施設一覧からどうぞ。