洞爺湖に泊まるなら、ぜひ足を延ばしていただきたいのが有珠山と昭和新山です。洞爺湖温泉街から車で15分ほどの距離にあり、「地球が生きている」ことを肌で感じられる、洞爺湖エリアならではの観光スポットです。洞爺湖で一棟貸しの宿11施設を運営する私たちかものやが、地元で暮らす目線から火山観光の楽しみ方をご紹介します。

展望台から望む洞爺湖・中島の夕景

有珠山とは|洞爺湖の南にそびえる活火山

有珠山の火口原
有珠山の火口原(写真: 663highland / CC BY 2.5 / Wikimedia Commons)

有珠山は洞爺湖の南側に位置する活火山で、20世紀だけでも4回噴火した記録を持つ、世界的にも活動の記録が詳しい火山として知られています。直近では2000年に噴火しましたが、事前の避難によって人的被害を出さなかったことでも有名です。

この地域は火山がもたらした地形や温泉とともに暮らしてきた歴史があり、洞爺湖温泉そのものも火山の恵みです。噴火の痕跡を隠すのではなく、遺構として保存し学びの場にしているのがこの町の特徴で、温泉街周辺には噴火で被災した建物などを見学できる散策路も整備されています。

有珠山ロープウェイで山頂展望台へ

有珠山ロープウェイから望む洞爺湖
有珠山ロープウェイから望む洞爺湖(写真: 663highland / CC BY 2.5 / Wikimedia Commons)

有珠山観光のハイライトが有珠山ロープウェイです。昭和新山のふもとから山頂駅まで空中散歩が楽しめ、眼下に昭和新山の赤茶色の山肌、その向こうに洞爺湖と中島、天気が良ければ噴火湾(内浦湾)まで見渡せる大パノラマが広がります。

運行時間や料金は季節により変わる場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。強風時など運休となる場合もあります。

昭和新山|畑から隆起した世界的に珍しい溶岩ドーム

昭和新山(壮瞥町)
昭和新山(写真: 663highland / CC BY 2.5 / Wikimedia Commons)

ロープウェイ乗り場の目の前にそびえる赤茶色の山が昭和新山です。この山は、1943年から1945年にかけての噴火活動で、なんと、もともとは麦畑だった土地が隆起してできた溶岩ドームです。わずか2年ほどで平地が標高400メートル級の山になったという、世界的にも極めて珍しい成り立ちを持っています。

当時、戦時下で公的な観測が難しい状況の中、地元の郵便局長だった三松正夫氏が私費で観測を続け、山の成長を記録した「ミマツダイヤグラム」は世界の火山学に貢献したことで知られています。ふもとには三松正夫記念館があり、その記録に触れることができます。今も山肌からうっすらと噴気が上がる様子が見られ、火山が生きていることを実感できます。

火山と共生する町を歩く|ジオパークとしての洞爺湖

洞爺湖・有珠山エリアは「洞爺湖有珠山ジオパーク」として、2009年に世界ジオパークネットワークに加盟した、日本を代表するジオパークのひとつです。噴火の遺構、温泉、カルデラ湖である洞爺湖そのものなど、エリア全体が火山の教科書のような場所です。

温泉街の西側には2000年噴火の被災遺構を巡る散策路があり、火山の力と防災の大切さを体感的に学べます。お子様連れの旅行では、遊びながら自然の仕組みを学べる貴重な機会になりますよ。

洞爺湖の宿を拠点にすると便利です

有珠山・昭和新山は、洞爺湖温泉街を拠点にすれば気軽に足を延ばせる距離です。午前中に火山観光、午後は湖畔でのんびり、夜は花火(洞爺湖ロングラン花火大会は例年4月下旬〜10月末、毎晩20:45頃から約20分)という流れが定番です。周遊の詳しい組み立ては洞爺湖モデルコースの記事も参考にしてください。

かものやの宿はすべてキッチン完備の一棟/一室貸切で、他のお客様と会わずにゆったり過ごせます。ご家族での火山学習の旅なら温泉街中心地のかものや洞爺ハウス(定員8名・1泊¥24,000〜)、3世代旅行やグループなら最大20名まで泊まれるかものやレイクトーヤBase(1泊¥30,000〜)、カップルにはかものやレイクトーヤビルディング 1R(1泊¥7,000〜)が人気です。その他の施設は施設一覧からご覧ください。

公式サイトからの直接予約は、仲介手数料のかからないいちばんお得な公式料金です(公式サイト最安値保証)。空室検索はこちら

もっと歩いて楽しみたい方へ: 有珠山・昭和新山を含む洞爺湖有珠山ジオパークを、ハイキング目線で巡るジオパーク・ハイキング完全ガイドもご覧ください。2000年噴火の遺構散策路や中島トレッキングなど、火山を歩いて体感するコースを紹介しています。

よくある質問

有珠山ロープウェイの所要時間はどれくらいですか?

ロープウェイの乗車自体は片道数分程度で、往復と山頂展望台の散策を合わせて1時間半〜2時間が目安です。火口原展望台まで歩く場合はさらに時間を見ておくと安心です。

昭和新山には登れますか?

昭和新山は現在も噴気活動があり、特別天然記念物にも指定されているため、一般の登山はできません。ふもとの駐車場周辺や有珠山ロープウェイの山頂展望台から、間近にその姿を眺めるのがおすすめです。

冬でも有珠山・昭和新山観光はできますか?

有珠山ロープウェイは例年冬季も運行していますが、天候や整備により運休となる場合があります。雪をまとった昭和新山と洞爺湖の眺めは冬ならではの美しさです。お出かけ前に公式サイトで運行状況をご確認ください。