北海道の春は、本州よりひと月ほど遅れてやってきます。そして洞爺湖周辺のおもしろいところは、その遅い春のなかで桜・梅・水仙・ツツジがほぼ立て続けに咲くことです。本州のように「梅が終わって、しばらくして桜」ではなく、ほんの数週間のうちに次々と花が入れ替わります。洞爺湖で一棟貸しの宿11施設を運営する「かものや」が、4月から6月の花の見頃を時系列で整理しました。春の洞爺湖の全体像は春の洞爺湖ガイド、年間の行事は洞爺湖の年間イベントカレンダーにまとめています。

ひと目でわかる 4〜6月の花ごよみ
おおまかな流れは次のとおりです。いずれも例年の目安で、その年の気温により前後します。
- 4月下旬: 有珠善光寺の桜が咲きはじめる頃。洞爺湖ロングラン花火大会も例年この時期に開幕します。
- 5月上旬(ゴールデンウィーク前後): 洞爺湖畔の桜が見頃に。善光寺自然公園の桜も見頃へ。連休明けからスイセンの丘が色づきはじめます。
- 5月中旬: 壮瞥公園の梅林が見頃。有珠善光寺のツツジも咲きはじめます。桜・梅・水仙が重なる、いちばん贅沢な時期です。
- 5月下旬: 水仙が終盤へ。ツツジが見頃を迎えます。
- 6月: 花の寺・有珠善光寺ではツツジのあとボタン、さらにアジサイへと花が続きます。湖畔は新緑の季節に入ります。
年や場所の日当たりによって咲く順序が入れ替わることもあります。旅行の計画時は、各自治体・観光協会の公式発表で最新の開花状況をご確認ください。
桜 — 例年4月下旬〜5月中旬

洞爺湖周辺で最初に春を告げるのが桜です。本州で桜が散った頃に見頃を迎えるため、「もう一度お花見ができる」季節でもあります。
もっとも早く動きはじめるのが、伊達市の有珠善光寺です。1100年以上の歴史を伝える古刹で、境内には樹齢約200年のエゾヤマザクラ「石割桜」があります。北海道の記念保護樹に指定された一本桜で、境内の桜の見頃は例年4月下旬から5月中旬ごろ。隣接する善光寺自然公園には約1000本の桜があり、ソメイヨシノ・ヤマザクラ・シダレザクラ・エゾヤマザクラなど種類が多いため、自然公園全体では例年5月上旬から下旬ごろまで長く楽しめます。詳しくは有珠善光寺と石割桜ガイドをご覧ください。道央自動車道の伊達IC・虻田洞爺湖ICから車で約20分です。
いっぽう洞爺湖畔の桜は、例年5月上旬のゴールデンウィーク前後が見頃です。湖畔や町内の道沿いに桜並木があり、桜越しに洞爺湖・中島・有珠山・羊蹄山を望める場所があります。この時期の山にはまだ雪が残っており、淡いピンクと残雪の白、湖の青が同時に見られるのはこの数日だけです。遅咲きの八重桜も見られます。巡り方は洞爺湖の桜ドライブ、名所のまとめは洞爺湖の桜と春の見どころへ。
梅 — 例年5月中旬ごろ

桜が終わりかける頃、隣町の壮瞥町で梅が満開を迎えます。本州の感覚では「桜より先」の花ですが、ここでは桜の少しあと、あるいは重なる年もあるのが北海道らしいところです。
壮瞥公園は約86,000㎡の公園で、うち梅林は約20,000㎡。約300本の豊後梅(ぶんごうめ)が咲きます。見頃は例年5月中旬ごろですが、ゴールデンウィーク頃から見物客が増える年もあります。
この場所の何より嬉しいところは、頂上の駐車場がそのまま展望台になっていることです。長い坂を登らずに、洞爺湖・中島・羊蹄山・有珠山・昭和新山を一望できます。梅の枝越しに湖と山々を見下ろす眺めは、洞爺湖周辺でも屈指です。入場無料。洞爺湖温泉から車ですぐの隣町にあります。詳しくは壮瞥公園の梅林ガイドをご覧ください。
水仙 — 例年5月上旬(連休明け)〜5月下旬

洞爺湖町富丘地区の道道沿いに、スイセンの丘と呼ばれる斜面があります。約5,000㎡に黄色と白の水仙が敷きつめられ、その背景に羊蹄山が立つ。見頃は例年5月上旬の連休明けから5月下旬ごろです。
ここは観光施設ではなく、個人の方が私有地で20年ほどかけて育ててこられた場所です。訪ねる際は、道道沿いへの路上駐車をしない、畑や花の中に立ち入らない、花を摘まない、ゴミは持ち帰る、近隣にお住まいの方の生活に配慮する。この点を必ず守ってください。開放されるかどうかは所有者の方の意向やその年の状況によって異なる可能性があります。訪問前にスイセンの丘ガイドのマナーの項をお読みいただければ幸いです。
ツツジ — 例年5月中旬〜下旬

春の締めくくりはツツジです。桜のあと、有珠善光寺の境内が今度は赤や紫に彩られます。桜からツツジ、ボタン、アジサイへと花がとぎれず続くことから、「花の寺」として知られています。
見どころのひとつが、茅葺きの落ち着いた本堂です。本堂の窓越しに見えるツツジは、額縁の中に花を収めたような静かな眺めで、桜の時期の華やぎとはまったく別の顔を見せてくれます。境内は本来お参りのための場所ですから、静かに、ゆっくり歩くのがこの花の楽しみ方です。詳しくは有珠善光寺のツツジガイドをご覧ください。なお拝観に関する決まりや時間については、公式の案内をご確認ください。
花以外にも重なる、春のイベント
花の季節は、洞爺湖のイベントシーズンの入り口でもあります。洞爺湖ロングラン花火大会は例年4月下旬に開幕し、10月末まで毎晩20時45分頃から約20分間、湖上に花火が上がります。昼は花、夜は花火という一日が、この時期なら成立します。詳しくは洞爺湖ロングラン花火大会ガイドへ。
また、例年5月には洞爺湖マラソンが湖畔を舞台に開催されます。開催日は交通規制がかかる区間がありますので、花めぐりのドライブを予定されている方は洞爺湖マラソンガイドと開催情報をあわせてご確認ください。
短い期間に花が集中するぶん、一泊二日でも複数の花を巡れます。時間割で組み立てたい方は春の花めぐり1泊2日モデルコースが便利です。
花の季節に泊まる宿
花の見頃は数日で移ろいます。だからこそ、朝いちばんに動ける拠点があると旅の密度が変わります。かものやの宿は全施設キッチン完備の一棟・一室貸切。他のお客様と会わないので、早出も遅い帰りも気兼ねがありません。
- 家族での花見旅に: かものや洞爺ハウス(定員8名・1泊¥24,000〜)。温泉街中心地の一棟貸しで、湖畔の桜まで歩けます。
- 少人数で気軽に: かものやレイクトーヤビルディング 2LDK(定員6名・1泊¥11,000〜)。中心地のアパートメントタイプです。
- 静かに春を味わうなら: クラウド9洞爺(定員11名・1泊¥27,000〜)。新緑と静けさを楽しめる隠れ家的な一棟貸しです。
全11施設は施設一覧からご覧いただけます。ゴールデンウィーク前後は予約が集中しやすい時期です。
公式サイトからの直接予約は、仲介手数料のかからないいちばんお得な公式料金です(公式サイト最安値保証)。空室検索はこちら
よくある質問
Q. 桜・梅・水仙・ツツジを一度の旅行で全部見られますか?
例年5月中旬ごろであれば、可能性が高い時期です。この頃は洞爺湖畔の遅咲きの桜、壮瞥公園の梅、スイセンの丘の水仙、有珠善光寺のツツジが重なりやすくなります。ただし見頃はその年の気温により前後しますので、複数を狙う場合は最新の開花情報を確認したうえで日程を決めることをおすすめします。
Q. どのスポットも車がないと行けませんか?
壮瞥公園、スイセンの丘、有珠善光寺はいずれも車での移動が現実的です。洞爺湖畔の桜は温泉街中心地から歩いて楽しめる区間があります。有珠善光寺は道央自動車道の伊達IC・虻田洞爺湖ICから車で約20分、JR有珠駅から徒歩約25分です。洞爺湖は一周約40km・車で約1時間ですので、花めぐりはドライブとの相性が良いです。
Q. 6月に行っても花は楽しめますか?
はい。有珠善光寺はツツジのあとボタン、さらにアジサイへと花が続く「花の寺」です。時期は年により前後します。また6月の洞爺湖畔は新緑が美しく、洞爺湖ロングラン花火大会も例年開催期間中です。人出が落ち着き、宿も取りやすくなる季節ですので、静かに過ごしたい方にはむしろおすすめの時期です。