洞爺湖の春は、花が順番に、しかも少しずつ重なりながらやってきます。隣町・壮瞥町の梅、湖畔の桜、羊蹄山を望む水仙、伊達市の古刹に咲くツツジ。いずれも車で回れる範囲にあり、日程を合わせれば1泊2日で四つとも見られます。

洞爺湖で一棟貸しの宿11施設を運営する「かものや」が、現実的な時間割をご提案します。春の洞爺湖の全体像は春の洞爺湖ガイド、桜スポットのまとめは洞爺湖の桜と春の見どころへ。この記事は「1泊2日でどう組み立てるか」に絞ってお伝えします。
四つの花が重なりやすいのは、例年5月中旬ごろ
それぞれの見頃は次のとおりです。いずれも例年の目安で、その年の気温によって前後します。
- 壮瞥公園の梅林: 例年5月中旬ごろ
- 洞爺湖畔の桜: 例年5月上旬(ゴールデンウィーク前後)
- 有珠善光寺の桜: 例年4月下旬〜5月中旬(隣接する善光寺自然公園は5月上旬〜下旬ごろ)
- スイセンの丘: 例年5月上旬(連休明け)〜5月下旬ごろ
- 有珠善光寺のツツジ: 桜のあと、例年5月中旬〜下旬ごろ
並べてみると、四つが同時に楽しめる可能性がいちばん高いのは例年5月中旬ごろです。この時期なら梅が見頃を迎え、水仙とツツジも咲きはじめ、桜は自然公園の遅咲きや八重桜が残っていることがあります。逆にゴールデンウィークだと、桜は満開でも梅とツツジはまだ早い、ということが起こりえます。開花状況は年と天候で大きく動きますので、出発前に各自治体・観光協会の公式発表をご確認ください。
1日目|梅の壮瞥公園から、夕暮れの湖畔の桜へ

初日は「高いところから洞爺湖を見下ろす」ことから始めます。
- 10:00頃 新千歳空港を出発。洞爺湖まで車で約2時間です(札幌からも車で約2時間)。
- 12:00頃 洞爺湖温泉街に到着。昼食をとって、旅の荷物を軽くしておきます。
- 13:00頃 隣町・壮瞥町の壮瞥公園へ車で移動。約20,000㎡の梅林に約300本の豊後梅。入場無料で、頂上の駐車場がそのまま展望台になっており、車を降りたその場所から洞爺湖・中島・羊蹄山・有珠山・昭和新山を一望できます。詳しくは壮瞥公園の梅林ガイドをどうぞ。
- 15:00頃 洞爺湖畔へ車で戻り、桜並木を散策。桜の枝越しに湖と中島、残雪の羊蹄山や有珠山が並ぶ景色は、この季節だけのものです。桜に包まれた赤い橋のような、足を止めたくなる場所もあります。
- 16:30頃 宿にチェックイン。温泉街中心地なら、車を置いたまま手湯・足湯を巡れます。
- 20:45頃 洞爺湖ロングラン花火大会。例年4月下旬から10月末まで、毎晩20時45分頃から約20分間、湖上に花火が上がります。鑑賞スポットは花火大会の鑑賞ガイドにまとめています。
夜の湖畔は5月でもかなり冷えます。花火を見るなら羽織れるものを必ず一枚。
2日目|羊蹄山を望む水仙から、花の寺のツツジへ

2日目は北の丘から南の海側へ、斜めに抜ける動線です。
- 7:00頃 朝の湖畔へ。風のない朝は湖面が鏡になり、桜と山が水面に映ります。人も車も少ない時間帯です。
- 9:00頃 洞爺湖町富丘地区の道道沿いにあるスイセンの丘へ車で移動。約5,000㎡の斜面いっぱいに黄色と白の水仙が広がり、背景には羊蹄山。個人の方が20年ほどかけて育ててこられた私有地です。
- 10:30頃 伊達市の有珠善光寺へ車で移動。
- 11:30頃 有珠善光寺を拝観。1100年以上の歴史を伝える古刹で、蝦夷三官寺のひとつとして知られます。境内には樹齢約200年のエゾヤマザクラ「石割桜」があり、北海道の記念保護樹に指定されています。茅葺きの本堂の窓越しに見えるツツジも忘れがたい景色です。
- 13:00頃 隣接する善光寺自然公園へ。ソメイヨシノ・シダレザクラ・エゾヤマザクラなど約1000本の桜が時間差で咲きます。桜のあとはツツジ、ボタン、アジサイと続くため「花の寺」と呼ばれています。詳しくは有珠善光寺と石割桜ガイド、ツツジの季節は有珠善光寺のツツジをご覧ください。
- 15:00頃 有珠善光寺から虻田洞爺湖IC・伊達ICまでは車で約20分。そのまま帰路につけます。
なお、有珠善光寺を訪れる際は、開門時間など最新の案内を公式にてご確認ください。JRでお越しの場合、有珠駅から徒歩約25分です。
スイセンの丘を訪ねる方へ、必ずお願いしたいこと
スイセンの丘は観光施設ではありません。個人の方が私有地で20年ほどかけて育ててこられた場所で、近隣は生活と農業の場でもあります。訪れる際は次のことを必ず守ってください。
- 道道沿いに路上駐車をしない。ほかの車や農作業車の通行を妨げません。
- 畑や斜面に立ち入らない。決められた範囲から静かに眺めます。
- 花を摘まない、球根を掘らない。
- ゴミは必ず持ち帰る。
- 大きな音を出さず、近隣の生活に配慮する。
公開されるかどうかは所有者の方の意向やその年の状況によって変わる可能性があります。「見せていただいている場所」だという気持ちで訪ねていただければと思います。詳しくはスイセンの丘ガイドをご覧ください。
花めぐりの拠点にしたい宿
四か所を回るこのコースは、宿が湖の中心にあるほど動線が短くなります。かものやの宿はすべてキッチン完備の一棟・一室貸切タイプ。朝早く出て夜遅く戻っても、誰にも気兼ねがいりません。
- 家族での花旅に: かものや洞爺ハウス(定員8名・1泊¥24,000〜)。温泉街中心地の一棟貸しで、湖畔の桜まで歩けます。
- 4〜6人のグループに: かものやレイクトーヤビルディング 2LDK(定員6名・1泊¥11,000〜)。中心地のアパートメントタイプです。
- 二人でゆっくり回るなら: 洞爺テラスハウス(定員4名・1泊¥11,000〜)。中心地の少人数向けです。
そのほかの施設は施設一覧からご覧いただけます。桜だけを軸に車で巡るなら洞爺湖の桜ドライブ、ゴールデンウィークに訪れるならGWの洞爺湖ガイドもどうぞ。
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よくある質問
Q. 梅・桜・水仙・ツツジを一度に見られる時期はいつですか?
例年5月中旬ごろがもっとも重なりやすい時期です。壮瞥公園の梅、スイセンの丘の水仙、有珠善光寺のツツジの見頃が重なり、善光寺自然公園の遅咲きの桜が残っていることもあります。気温によって前後しますので、最新の開花状況をご確認のうえ日程をお決めください。
Q. 車がなくても回れますか?
このコースは車での移動を前提に組んでいます。壮瞥公園やスイセンの丘は公共交通での訪問が難しい場所です。有珠善光寺はJR有珠駅から徒歩約25分ですので、鉄道の場合はここを中心に組み立てるとよいでしょう。
Q. 日帰りでも回れますか?
四か所すべてとなると、かなり慌ただしくなります。壮瞥公園と湖畔の桜、あるいはスイセンの丘と有珠善光寺というように二つに絞れば、日帰りでも無理がありません。朝の静かな湖畔と夜の花火も味わえるので、1泊されることをおすすめします。